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  2. 原発性多汗症の治療法について紹介

原発性多汗症の治療方法は主に4つ

原発性多汗症の治療方法は多くの種類がありますが、主な治療方法は以下の4つになります。

・塩化アルミニウムの塗り薬を使用する
・電流を流した水道水による電気治療
・A型ボツリヌス菌の毒素の注射
・交感神経を切除する手術

以上の治療は皮膚科まはた形成外科などで実施されていますが、必ず多汗症の治療を行なっているとは限らないので、診察前に問い合わせをしましょう。

では、具体的な治療方法について説明していきます。

原発性多汗症の治療方法

①塩化アルミニウムの塗り薬を使用する

・治療の内容

治療法の一つ目は「塩化アルミニウム」を有効成分とする塗り薬を、多汗が気になる部分に毎日塗布する方法になります。
どうしてこの塗り薬で多汗症が改善するかという理由は、この「塩化アルミニウム」と汗に含まれる水、皮膚の細胞が合体して、汗腺をふさぐ「栓」となって発汗を抑えるという仕組みになります。
塗り薬は使用を始めて、数日~数週間で少しずつ効果が現れてきます。

・メリット
お薬による副作用が軽度なことや患部にお薬を塗るだけなので手軽に治療を続けられる事になります。
この治療には年齢制限がないので、どの部位に起こる原発性多汗症の場合でも、まずこの治療方法が試されます。

・デメリット
保険が適用されない(※2015年時点)
効果が長時間持続しないため、通院を続ける必要があります。

・治療費用
1回につき2~3gを1日5回塗る場合、1週間~10日ほどで1000円前後の費用が目安になります。
※あくまで目安なので、塗布量や塗布回数によって費用は異なります。
また、費用は選ぶお薬によって異なりますが、平均すると100gあたり¥1,000~前後になります。

②電流を流した水道水による電気治療

・治療の内容

治療法の二つ目は、多汗が気になる部分を水道水に浸して、その水に弱い電流を流す「イオントフォレーシス」という治療法になります。
電流はとても弱く、多少ピリピリっと感じる程度なので安心できます。
一回の治療には20分程度の時間がかかります。
この方法で多汗症が改善する理由は、水に電気を流す事で生じる「水素イオン」が汗腺を小さくして汗を作りにくくする効果があります。
週に1回~2回の治療を何度か続けていくと、徐々に効果が現れてきます。
効果が現れて、多汗症状が軽くなれば、週に1回程度の定期治療を続けていく事になります。

・メリット
手軽に治療を続けられることや保険が適用されることになります。

・デメリット
治療を受けられる患部が「手のひら」と「足の裏」に限られます。
また、効果が持続しないため、通院を続ける必要があります。

・治療費用
このイオントフォレーシス治療の自己負担額は¥700程度で治療を受けられます。

③A型ボツリヌス菌の毒素の注射

・治療の内容

治療法の3つ目は、「A型ボツリヌス菌の毒素」を汗が気になる箇所に注射する治療方法になります。
この「毒素」という言葉はマイナスイメージを感じてしまいますが、これは「ボツリヌス菌」という細菌が作り出すタンパク質になり、美容外科などでシワ取りにも用いられている一般的な成分になります。
汗が気になる箇所にだけ注射を行いますので、気になる箇所の汗だけを止めることができます。
その効果は治療後2~3日で現れ、約4~9ヶ月間の持続が期待できます。
この「ボツリヌス菌」の毒素が多汗症を改善する理由としては、交感神経から「エクリン汗腺」に汗を出す指令をブロックする作用があるという仕組みになります。

・メリット
治療後の効果が長く続く事、重度の脇の多汗症の場合は保険が適用される事になります。

・デメリット
脇以外の箇所には保険が適用されていない事、また、完治はしないので効果がなくなった時点で再度治療する必要があることになります。

・治療費用 医療機関によりますが、保険適用の場合は両脇で約¥30000程度、保険適用外の場合は¥10,0000以上の費用が負担となります。

④交感神経を切除する手術

・治療の内容

治療法の4つ目は、多汗が気になる箇所での発汗を指示している交感神経を手術で切除してしまう方法になります。
この手術は、「ETS手術」や「胸腔鏡下胸部(きょうくうきょうかきょうぶ)交感神経遮断術」 と呼ばれます。
この手術は、皮膚科ではなく胸部外科や呼吸器外科で行なわれることが一般的になり、多汗症を完治させることができます。

・メリット
再発率が1~5%と非常に低い事、手のひらの多汗症には保険が適用される事になります。

・デメリット
「代償性発汗」という副作用がおこる可能性が高い事や、多汗症手術に習熟した外科医が少なく技術面に不安が残る事になります。

~代償性発汗とは~
多汗を治す手術の後に、元々多汗症ではなかった部位で発汗が増加してしまう現象のこと

こうしたリスクがあるため、この手術は、多汗症による日常生活への悪影響がとても大きく、他の治療をしても効果がなかった患者のみに行われます。

この手術に関しては専門医や医師から患者への十分な説明と、手術を受ける本人が強く手術を希望している必要があります。

また、この手術は副作用が頻繁におこるので、基本的には副作用が比較的少ないとされる「手のひら」のみ行なわれるのが一般的になります。

この手術は副作用があるにも関わらず、習熟した外科医が少ないので、ちゃんとした多汗症専門医を探して相談するようにしましょう。

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